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高校サッカー


(出典 portal.st-img.jp)  【日本高校選抜、デュッセルドルフ国際ユース大会優勝に称賛の声!】の続きを読む


(出典 takoman12tabearuki.up.seesaa.net)

高校サッカー選手権は日本に不可欠 観衆5万人の決勝に海外衝撃、Jユース凌ぐ成功とは


連載「世界で“差を生む”サッカー育成論」:日本が誇る唯一無二のユース年代の大会

 スペインサッカーに精通し、数々のトップアスリートの生き様を描いてきたスポーツライターの小宮良之氏が、「育成論」をテーマにしたコラムを「THE ANSWER」に寄稿。世界で“差を生む”サッカー選手は、どんな指導環境や文化的背景から生まれてくるのか。今回は日本サッカーの年末年始の風物詩となっている全国高校サッカー選手権がテーマ。近年はJリーグクラブのユースに好素材が集まる傾向が強いものの、“センシュケン”の人気は依然として高く、高体連のチームを経由してプロで成長し、日本代表まで上りつめるタレントも多い。世界的に見て稀有な育成システムの現状について考察する。

 ◇ ◇ ◇

 今年の全国高校サッカー選手権は、岡山県の岡山学芸館高校の優勝で幕を閉じた。岡山県史上初の優勝だった。倉敷市にあるアカデミー出身者が多く、地元での根を張った指導がもたらした最高の殊勲と言える。

 高体連(正式には全国高等学校体育連盟、高校の競技会に出場するための部活動)出身のプロサッカー選手は20年前と比較した場合、確実に減っている。地域のトップ選手を、地元のクラブチームのユースに引っ張られるのがあるのだろう。ただ二番手、三番手と言われる子供たちであっても、指導者が工夫を凝らすことで、まだまだ重要な“供給源”になっている。

 高体連の現状と未来とは?

「センシュケン」

 それは、世界に日本だけが誇る唯一無二の大会と言える。今年の決勝戦は、5万人以上の観客を集めた。

「こんなことがあるのか!?」

 欧州の指導者たちが、全国高校選手権の試合を見て一様に驚く。数万人の観衆が熱視線を送るなかでユース年代の少年たちがプレーするなど、「あり得ない」ことだからだ。

 欧州では、最高峰のUEFAチャンピオンズリーグの前座的にUEFAユースリーグが開催されているが、将来有望な選手が出場するものの、今シーズンの1試合平均観客動員数は700人に満たず(2023年1月現在)、過去5シーズンでも平均は1000人以下である。また、代表レベルでも欧州選手権(EURO)のユース年代にあたるU-21欧州選手権が開催されているが、プレーレベルは高いものの、こちらも観客は数百人というのがしばしばだ。

 日本スポーツ界の冬の風物詩の一つになっている「センシュケン」は、これらの大会を動員力で軽く凌駕している。

カタールW杯ではJユースと高体連出身者が13人ずつ

 入場者数だけではない。毎日のように地上波で放送され、その日のスポーツニュースでは結果がカバーされる。新聞、雑誌、ウェブのスポーツ記事でも、関心は高い。

「理想的。羨ましい」
          
 隣国の中国や韓国のサッカーファンの間でも、「センシュケン」は大いに話題になっているという。高体連の頂点の一つである大会は、日本サッカーの財産だ。

 合理性で言えば、クラブユースでの育成が主流になるのは自然の流れだろう。プロのトップチームと連携し、一貫した指導を施すことができる。事実、ヨーロッパや南米では、それが通例だ。

 日本でも、今やクラブユースが主流にはなってきている。

 2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)までは大半が高体連出身者で、クラブユース出身は4、5人程度だった。しかし14年ブラジルW杯から人数は拮抗し、今回のカタールW杯でクラブユースが13人、高体連が13人と初めて並んだ。クラブユース隆盛は一つの流れと言える。

 レアル・ソシエダの久保建英のように、海外のクラブユースも、Jリーグのクラブユースも経験し、プロとして活躍する選手も出てきた。今後はレアル・マドリードのセカンドチームであるカスティージャまで昇格した中井卓大のようなケースも増えてくるかもしれない。
      
 しかし受け継いできた「センシュケン」の土壌は、まだまだ健在だ。

 その夢と浪漫のおかげで、全国隅々まで育成の網を張る役割ができた。小中学生のアカデミーで育った子供たちの受け皿となって、成長する機会を供給。身体的に未熟でクラブユースに届かなくても、高体連で競技を続けることで、チャンスをつかめるケースも少なくない。実際、クラブユースに昇格できなかった本田圭佑(星稜高出身)や鎌田大地(東山高出身)は、高体連から這い上がってきた。

 高校生たちが夢を見られる「センシュケン」があるのは、巨大なモチベーションだ。

「それでも、高体連とクラブユースの差はこれから広がる」

 そうした冷めた意見もある。

 繰り返すが、クラブユースはプロを意識した指導や肉体的、精神的なコンディショニングができる。また、トップチームとの交流もできることから、成長する条件が揃っている。同じように優れた素材の選手がいることで競争力も高いし、力の劣った選手、ポジションがないことでストレスもない。


日本代表ストライカー輩出に見る高体連の価値

 しかしクラブユースが失敗している部分で、高体連が明らかな成功を収めているものがある。

 カタールW杯、高体連は初めて代表選手数でクラブユースと並んだが、FW登録の4人はすべて高体連出身だった。浅野拓磨は四日市中央工、前田大然は山梨学院大学附属、上田綺世は鹿島学園、町野修斗は履正社。惜しくも代表から外れたFWを見渡しても、大迫勇也は鹿児島城西、古橋亨梧は興国、西村拓真は富山一、林大地は履正社、鈴木武蔵は桐生一と高体連組が並ぶ。

 ここに高体連の価値が見える。

「ストライカーは育てられない」

 それが通説だが、高体連ではストライカーが生まれ育っているのだ。

 高体連はあくまで教育の場であって、クラブユースのようにすべて一貫した合理的な仕組みを作ることはできない。同じレベルの技術の選手をすべてのポジションでは揃えられず、お互いが助け合う必要もある。不条理や理不尽なことを乗り越えなければならない。

 そのなかで個性が強い選手が出るわけだが、ストライカーは最たるポジションだろう。

 今回の選手権で得点王になった神村学園のFW福田師王も、卒業後はドイツのボルシアMGのセカンドチームに入団することが決まっている。思うようにパスをつなぐことができなくても、自分の一撃でチームを勝たせる。その使命を3年間背負うことで、ストライカーとして覚醒できる。合理性で片付けられない世界が、彼らのアドバンテージだ。

 やはり、「センシュケン」は日本サッカーに欠かせない。

小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya
(出典:THE ANSWER)


(出典 www.nikkansports.com)

19 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 20:46:38.05ID:c6slYSh+0
高校年代で五万人以上集められるのは高校サッカーだけだろ
これはかなり凄いことだな

68 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:44:56.70ID:jzn9gu3B0
高校サッカーには観ていて青春があるから魅力的なんだよこれからみんな未来を夢見て羽ばたくという年代でそれが特化されるのが高校スポーツの良さ

81 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 22:06:32.84ID:D5r2TIn60
他国からみたら羨ましがられる文化よなこれ

37 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:03:21.51ID:LMMJi0CF0
負けたら終わりのトーナメントは面白いよな
そこでサッカー止める奴も多いし
47都道府県あるからトーナメントも組める
甲子園、サッカー選手権、箱根駅伝
この3つは特に人気ある

3 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 20:37:21.24ID:eQa/hNPI0
日本の育成年代ってヨーロッパよりトーナメント戦やってるのにPK戦弱いし弊害のほうが多そう

47 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:12:39.89ID:s0lxhCQX0
>>3
PK外してるのはユース出身ばかりでセンシュケン持ち上げられてるの見たぞ

6 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 20:38:37.76ID:hlsD4gLy0
ユースは冷めて見えるって人は多いかもね

16 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 20:44:59.92ID:SyEd7gPP0
>>6
ユースの選手はほぼ大学の推薦枠かトップ昇格だけど高校サッカーは9割が選手権で引退だから情熱が違うんだよ
高校サッカーもリーグ戦や新人戦はつまらんよ

20 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 20:47:02.51ID:CQxSSu3M0
>>16
ここで真剣勝負した経験がプロになった時に生きてるんだろうなって思うんよな

8 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 20:40:07.74ID:rL/RsAt60
このまま日本独自の部活とクラブユースの融合で勝ち残った奴がプロでいいんじゃない?
さらに大学という再起の可能性もあるし
若いサッカー選手は試合に出てなんぼだから選択肢は多い方が良いよ

22 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 20:49:35.50ID:lWU1kpkG0
プレミアリーグの存在もデカイな
あれでクラブと部活の選択肢増えた

52 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:18:11.48ID:jzn9gu3B0
高校サッカーには日本独自のサッカー文化があるが外国かぶれでそれを重視していないからJリーグとかイマイチ人気が根付かないおらが町の出身から羽ばたくっていうストーリー性が薄れてしまう

58 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:29:46.21ID:QO6HDUgq0
>>52
高校サッカーのほうが全国から選手集めてると思うが

57 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:27:49.39ID:g/dBXij20
帝京と清水東が決勝でやってた頃が
高校サッカー人気のピーク

59 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:30:58.69ID:Y0OSJ5vD0
全国U18選手権(通称高校サッカー)にして学校だけじゃなくクラブも参戦、プレミアリーグ東西8チームはシード、計64チームで争うようにすればもっと盛り上がるし、ユース出身エリートのPKヘタレ病も克服出来てフル代表のレベルアップにも繋がる

60 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:33:15.50ID:obyhVeFJ0
いや、最近は高校サッカー出身でちゃんと活躍したやつおらんやろ
三苫も冨安もみんなユースや

82 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 22:06:33.36ID:ozWoVNgZ0
>>60
鎌田

62 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:34:48.20ID:zhvFh56A0
高校の部活大会にユースが参戦して無双しちゃうとシラケるんで住み分けは大事

76 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:59:56.26ID:RhwsCKBp0
>>62
プレミアリーグ知らないのかな?

66 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:42:16.79ID:Y0OSJ5vD0
天皇杯は住み分けしないのに高校は住み分けw

ジャイアントキリングが起こりやすいトーナメント戦だから住み分けする必要なんてない、しかも18歳以下なのに

69 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:46:58.93ID:75dqJ4LU0
>>66
高円宮杯を知らんの?

サッカー協会的にはあれがU18の本命、というかU15も本命で
選手権は高体連としての歴史があるから「お任せ」してるんだけど。

77 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 22:00:40.18ID:p0yYcLkB0
>>66
天皇杯がそういう大会なだけだろw

67 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:44:14.79ID:Y0OSJ5vD0
Jリーグと大学などアマチュアと対戦する天皇杯があるのに、何故18歳以下はやらないのか

70 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 21:47:02.33ID:Oq1cVKCo0
>>67
プレミアリーグというのがあってだな

84 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 22:09:08.60ID:WVFLIQnw0
>>67
どんだけ情報アップデートしてないんだ。
今はユースと高校が一緒の公式リーグ戦やってる時代だよ。

87 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 22:16:31.89ID:75dqJ4LU0
>>84
県リーグの一部や二部でもJユースのBやCが参加するから高体連チームとしては貴重な体験になるね。
試合中のベンチからの声掛けで、どういう視点で試合を見るか参考になるし、試合前のアップとかも参考になる。

88 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 22:17:53.49ID:z0EV5NZa0
帝京vs清水東の決勝は凄かった(´・ω・`)

89 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 22:22:03.43ID:ozWoVNgZ0
>>88
当時小学生だったが国立まで行った挙句チケット完売で渋々帰った

90 名無しさん@恐縮です :2023/01/27(金) 22:27:24.48ID:qMAaeQCt0
野洲と鹿実の決勝ゴールとかまだ鮮明に覚えてるけどな プレーではないが大迫半端ないの中西君の肖像はW杯中継で世界デビューまでした



(出典 www.nishinippon.co.jp)

高校サッカーから欧州挑戦の成功例を作れるか?近未来の日本代表FW・福田師王の可能性 【新しい景色へ導く期待の選手/vol.1】


森保一監督の続投が決まり、名波浩前田遼一両コーチの加入も正式決定するなど、3月に発足する新たな日本代表の陣容が固まりつつある。選手の方は2022年カタール・ワールドカップ(W杯)に参戦した三笘薫(ブライトン)、堂安律(フライブルク)、板倉滉(ボルシアMG)ら東京五輪世代が今後のベースになると見られる。が、世界を見渡せば、クロアチア代表DFヨシュコ・クヴァルディオル(RBライプツィヒ)やイングランド代表MFジュード・ベリンガム(ドルトムント)などもっと若い世代も活躍している。日本も2001年生まれ以降のパリ五輪世代の台頭が必要不可欠と言っていいだろう。

そこで注目されるのが、第101回高校サッカー選手権大会でベスト4に進出した神村学園のエースFW福田師王だろう。ご存じの通り、彼は高校卒業とともに板倉が在籍するボルシア・メンヘングラードバッハ入りすることが決まっている。

「自分がこの先、欧州でどう生き残っていくか、ステップアップしていくかっていうことにフォーカスして、選手権で優勝できなかった悔しさをバネに頑張りたい。高校から欧州へ行った成功例がまだあまり出ていないので、自分がその第一人者になれるようにしっかり活躍していきたいと思います」と本人は大会を制覇した岡山学芸館に敗れた際、こうコメントしていた。

確かに福田が言うように、高校から欧州というのは成功例が少ない。先駆者と言えるのが、中京大中京からグルノーブル入りした伊藤翔(横浜FC)と同校からアーセナル入りした宮市亮(横浜F・マリノス)。伊藤の方はフランス2部からのスタートだったが、思うように出場機会をつかめず、3年半でリーグ戦に出たのは5試合のみ。世界の壁にぶつかった格好だ。

宮市の方はアーセナルから最初にレンタルされたフェイエノールトで一世を風靡し、大いに注目されたが、その後の相次ぐケガでブレイクを果たせず、日本代表定着も叶っていない状況だ。

その後、約10年の時を経て、2022年1月にはチェイス・アンリが尚志からシュツットガルトへ移籍。現在はセカンドチームに当たるU-21チームでトレーニングを積んでいる模様だ。本人はジュビロ磐田から同U-21入りした伊藤洋輝のように一気にトップチームに這い上がるイメージを描いていたようだが、高卒新人がすんなり階段を駆け上がれるほど、欧州5大リーグは甘くない。そういった例があるからこそ、福田の行く末を不安視する人も少なくないのである。

「ボルシアMGに練習参加した時、重要だなと感じたのはコミュニケーション能力と結果。本当にゴールを決めればボールが来るようになるんだなと感じたので、そこにこだわっていかないといけないと思います。同じクラブの板倉さんやシャルケの吉田麻也さんも『海外へ行ったら人間性が鍛えられる』と言っていましたし、『本当にこっちに来てみないと分からないことが沢山あるから来い』と言ってくれた。その言葉がすごく大きかったし、背中を押されました」と本人はあえて苦難に挑んでいく覚悟だ。

福田自身が名前を挙げていたように、近くに海外経験豊富な先輩たちがいるのは大きなアドバンテージだ。加えて言うと、近隣の町・デュッセルドルフは欧州随一の日本人街で、日本サッカー協会の欧州拠点もある。年代別代表に招集されている福田はメンタルやフィジカル面のケアを受けることができるはずだ。そういった環境面は伊藤や宮市が欧州挑戦に踏み出した頃に比べると格段によくなっている。そのアドバンテージを生かしつつ、彼はいち早く言葉を覚え、異国の文化習慣に適応し、自分自身の力を発揮できるように努力することが肝要だ。

福田という選手は身長こそ178㎝とそこまで高くないが、前線の厳しいところでボールを収めることができ、裏に抜け出すスピードも併せ持っている。自らドリブルで持ち込んで豪快なシュートを決める能力もある。これだけスケール感のある点取屋はパリ五輪世代を見渡してもそうそういない。あとはプロの実績さえ積み重ねられれば、大ブレイクも十分あり得るのではないか。

「今まで6年間一緒にやってきた大迫(塁=セレッソ大阪)とはまた代表で会いたいですね」とも語っていたが、お互いの特徴を熟知する盟友とのホットラインが数年後、再び結成されるようなら理想的。大迫もまたセレッソ大阪というハイレベルな選手のひしめく環境で競争に勝ち抜かなければならないが、福田もJリーグを選んだ彼に負けたくないという思いは強いはず。どちらが急激な成長曲線を描けるのか。それもまた興味深い点である。

いずれにしても、福田のような例が今後はどんどん増えそうな雰囲気もある。だからこそ、彼には何としても成功してもらわなければいけない。日本屈指の若きFWがトップリーグの舞台に立つ日が今から楽しみだ。

【文・元川悦子】
(出典:超WORLDサッカー!)                


(出典 www.nikkansports.com)

選手権では3得点で得点王になったものの不完全燃焼の感があった福田師王。Jリーグを経由しない欧州挑戦だが、ぜひドイツで活躍して成功例を作ることに期待したい!活躍することで福田本人の日本代表入りが近づくだけでなく、未来の日本サッカーを担う子どもだちが少しでも若いうちに海外挑戦しやすい環境になり、日本サッカー発展につなげるためにも。


(出典 img.news.goo.ne.jp)

「何がなんでもプロに」 岡山学芸館2年生GK平塚仁が選手権初優勝で膨らませる野望


平塚の好守なくして岡山県勢初の全国制覇はあり得なかった

 2年生守護神がこの試合でも見せた。1月9日に行われた岡山学芸館(岡山)と東山(京都)の第101回全国高校サッカー選手権大会決勝戦で、これまで度重なるビッグセーブとPKストップを見せてきた岡山学芸館GK平塚仁が、攻撃力が売りの東山の前に立ちはだかった。
 立ち上がりから彼の空中戦の強さが目立った。ロングスローやコーナーキック(CK)をいとも簡単にキャッチして守備を安定させる。前半35分には東山MF真田蓮司の精度の高い右CKに対し、すぐにコースを読み取った平塚は、カーブがかかって沈んでくる難しいボールにもかかわらず、両手をスッと伸ばしてガッチリとキャッチした。

 さらに後半4分には左からのロングスローをニアで味方がヘッドを捉えきれず、結果的にすらすような形になった難しいボールを冷静にキャッチ。そのまま「ずっと参考にして武器として磨いてきた」と語るイングランド1部マンチェスター・シティのブラジル代表GKエデルソンのような精度の底弾道のキックを味方に送り込み、チャンスを作り出した。

 また、後半28分には真田の左サイドからの折り返しを、中央でセレッソ大阪加入内定のMF阪田澪哉にドンピシャヘッドで合わされるが、ライナーのボールに対して瞬時に反応。指先にわずかに触れたことでコースが微妙に変化し、ボールはクロスバーを叩いて、大きく前に弾かれていった。同45分には相手ロングスローをトスティングからキャッチをするなど、GKとしての能力をフルに発揮。止めることは相当難易度の高い真田のスーパーミドルから1失点こそ喫したが、それ以外のシュート、クロスは完璧に防ぎ切った。岡山県勢初の全国制覇は彼なくして成し得なかった。

「選手権という多くの観客が集まって、メディアからも注目されるこの大会で活躍して名をあげたいと思っていた。小さい時から選手権にずっと憧れていて、『ここに出て活躍していろんな人に知られたい』と思っていた」

「ステップアップの大会になった」と手応え

 平塚にとって選手権は絶対に出なければいけない憧れの大会だった。中学3年生の時には山梨学院の熊倉匠(現・立正大)がビッグセーブを連発し、チームを2度目の選手権優勝に導く姿を見て、さらに憧れは深まった。

 そして、その悲願をついに達成した。

「今日は阪田選手、準決勝では福田師王選手、大迫塁選手というプロに行く選手と対決できましたし、ステップアップの大会になりました」

 平塚はまだ2年生。来年は選手権優勝に導いた守護神としてさらに注目が集まることは必至だ。

「来年はかなりマークされるので、頑張らないといけないし、大学経由でもいいので、何がなんでもプロになりたいです」

 自らの立てた目標に対してひたすら前進をする守護神。「いい思い出ができました」と語る国立のピッチに1年後立つことを彼は信じている。その時はプロ内定の看板を提げて。

(出典:FOOTBALL ZONE)


(出典 www.nikkansports.com)
【コラム】金子達仁
久々の“キャッチするGK”岡山学芸館・平塚 今後に期待

 昔の選手は凄かった、と年寄りは言う。だが、サッカーは常に進化している。かつての天才が、現代サッカーでも通用するとは限らない。そう信じていたわたしは、ゆえに、ペレを軽視していた。所詮(しょせん)はクライフ以前の王様。74年のW杯では、後継者たるリベリーノがオランダのトータルフットボールに完封された。ペレがいても、きっと結果は同じ。いわば旧世代の伝説。マラドーナにかなうわけがない。ずっと、そう思っていた。

 考えが覆ったのは、社会人になってからだった。親しくさせてもらっていたベテランのカメラマン氏に言われた。

 「ま、ペレ対マズルケビッチを見てなけりゃ、そう思うのも無理はないわな」

 マズルケビッチ?誰?聞けば、70年大会に出場したウルグアイのGKだという。この選手をかわしたペレのプレーが、とてつもなく天才的なのだという。

 まだYouTubeなどなかった時代である。わたしはありとあらゆるツテを使って70年大会の映像をかき集め、そして……度肝を抜かれた。

 なるほど、凄い。ある意味、マラドーナの5人抜きより衝撃的(特に結末が)。ペレに対する思いは、激変した。

 ありがたいことに、いまではYouTubeで「ペレ、マズルケビッチ」と入力するだけで、伝説のプレーを見ることができる。ご興味のある方は、ぜひ。

 さて、前日もいつものようにYouTubeを眺めていると、「本田圭佑が無回転FKをしなくなった理由」という動画が目に留まった。本人曰(いわ)く「足に凄く負担がかかる」というのが、その理由だという。

 足に負担がかかる、というのはそうかもしれない。普通のキックの動作が、腰を支点にした、漢字で言うと「人」の動きだとしたら、ボールを強く押し出さなければいけない無回転のキックは「几」に近くなる。技術的にも肉体的にも、簡単に蹴れるキックではない。

 ただ、どれほど負担がかかろうとも、無回転FKが得点を生む金の卵である限り、それを封印するには少し理由が弱い。わたしは、ボールの違いも理由としては大きいはずだとみる。

 彼が無回転FKで世界を驚かせたW杯南アフリカ大会。大会の公式使用球は「ジャブラニ」だった。ズールー語で「祝い」という意味があるこのボール、FKのキッカーにとっては「しめす偏」だったかもしれないが、GKにとっては最悪の「くち偏」だった。つまり、「祝」ではなく「呪」だった。

 このボールが使用されるようになるまで、世界中のGKにとって、最高のプレーとはボールをキャッチすることだった。シュートもそう、ハイクロスもそう。空中に身体を躍らせ、全身が伸びた状態でボールを掴(つか)み、柔らかく着地する――。

 ところが、予測不可能な動きを見せるボールが導入されたことで、GKの常識は一変した。クリーンキャッチは、目指すべきプレーどころか、避けるべきプレーになった。捕るな。弾(はじ)け。それが常識になった。

 だから、今年の高校サッカーは嬉(うれ)しい驚きだった。

 岡山学芸館の平塚仁。久々に現れた、キャッチング能力で魅せてくれるGK。ある種時代に逆行するようなスタイルを容認した指導者も素晴らしい。

 すでにジャブラニは過去のボールとなり、今後は再び、GKの捕球能力が問われる時代が来る可能性もある。そうなれば、平塚のスタイルは、世界最先端だということになる。まだ2年生、今後の成長にも期待したい。

(金子達仁=スポーツライター)

(出典:スポニチアネックス Sponichi Annex)           

【動画】岡山学芸館 平塚仁 プレー集

(Youtube)

個人的にはキックの精度は度肝を抜かれた。守備だけでなく、これだけ精度の高いキックを蹴れるGKをプロがほっとかないでしょ!


(出典 static.tokyo-np.co.jp)

PKが「新しい景色」につながる鍵に 決定率100%で大会V岡山学芸館から感じた重要性


 全国高校サッカー選手権は9日、岡山学芸館の初優勝で幕を閉じた。岡山学芸館、準優勝の東山(京都)はともに、2度のPK戦を制して決勝に進出してきた。

 決勝前、全国大会の経験が豊富なある指導者と話す機会があった。話はPKに及んだ。その指導者は「岡山学芸館の選手のPKはすごかった。右上、左上とGKが取れない場所に思い切り蹴り込んでいた。あの姿を見て、自分の今後の指導について考えさせられた」と話した。
                
 記者はJリーグを担当していて、プロの選手から「延長戦まで戦って、PKで上を狙うと、ふかしそう(=枠の上に越えそう)で怖い。上に蹴ることができなかった」と聞いたことがあった。プロですら、疲労がたまった状態で上を狙うのは難しいことなんだと感じたことを覚えている。

 その指導者も、PK戦で枠外のリスクの大きい上を狙わせることは、これまでしてこなかったそうだ。

 だが、昨年のFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会と今回の高校サッカー選手権を見て、考えを改めたという。「トーナメントを勝ち上がるにはPKにも勝たないといけない。ワールドカップでも、PKにもつれこんだ試合がたくさんあった。将来の日本サッカーを考えたら、高校年代の段階からGKが取れない右上、左上を狙って蹴らせないといけない。リスクがあるなんていっていられない。高校年代は失敗してもいい。これからは、右上、左上に蹴る練習をして狙わせていく」と話した。

 練習試合で訪れた千葉の強豪・流通経大柏には、PK練習の秘密兵器があったそうだ。左上、右上、左下、右下の4カ所に穴があいたゴールマウスにかけるカバーだ。その指導者は「うちも購入しようと思っています」と話していた。


 岡山学芸館には、昨年4月から高原良明監督(43)の恩師でもある平清孝氏(68)が昨年4月から岡山学芸館のゼネラルアドバイザー(GA)に就任した。東海大五(現東海大福岡)を14度全国に導き、国立での戦いを経験している名将だ。平GAは「トーナメントには必ずPKがある。右上、左上はGKは取れない。GKの腰の部分は最も反応しやすいから絶対に蹴るな、目をつぶってでもそこ(四隅)に入るぐらい練習をしろ」と高原監督と選手にPKの重要性を説いてきた。高原監督は平GAのアドバイス通り、厳しいコースを狙う練習を求めてきた。

 岡山学芸館は、3回戦の国学院久我山(東京A)、準決勝の神村学園(鹿島)戦でPKを制している。キッカーは2戦とも同じ選手で同じ順番。1回も外すことがなく、決定率は100%だった。

 平GAは「2回目、3回目のPKだろうが、同じコースを蹴っても、厳しいところは取れないよと言ってきました。度胸ありますよ」と目を細めた。目をつぶってでも厳しいコースを決めきるまで練習を積んできたからこそ、疲労がたまる連戦の中、大舞台でも決めきった。

 PKは決して、運ではないのだ。

 日本代表は、W杯カタール大会でクロアチアにPKで敗れ、8強の「新しい景色」を見ることができなかった。高校だろうが、W杯だろうが、トーナメントにはPKはつきものだ。高校年代から、各校がPKを制するための練習を積んでいけば、将来の日本代表のW杯につながるはず。そう強く感じた今大会だった。

(出典:日刊スポーツ)


(出典 www.nikkansports.com)

右上や左上に蹴ると外すリスクが大きいというのは思い込み!GKが絶対取れないコースに蹴る!外さないためには練習あるのみ!そして、本番でそこに蹴る自信と勇気が勝敗を分ける!

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