次回は322年後…
そんなに遅い時間でもないし、
天気も良いみたいだから皆既月食を観よう!!


今夜の皆既月食、絶好の観測チャンス 広範囲で晴れ


ウェザーニューズ
は、皆既月食が見られる今夜の天気予測を発表。太平洋側や西日本の地域を中心とした地域で晴れとなり、広範囲で絶好の観測日よりとなる可能性が高くなった。11月2日の予報時では、特に関東地方では雲が多い見込みだったが、一転して晴れの予報となっている。 【この記事に関する別の画像を見る】 一方、日本海側の一部は寒気の影響で雲が多く、雨の降るところもあるため、北陸や東北、北海道の一部では観測が難しい。また、沖縄も湿った空気の影響で雲が多く、先島諸島などでは雨が降る可能性もある。 日本全国で皆既月食が見られるのは2021年5月26日以来で、次回は3年後の2025年9月8日。今回の皆既月食は、月食中に月が天王星を隠す「惑星食」が起こるのも特徴。皆既月食と惑星食が同時に見られるのは1580年7月26日以来、442年ぶり。 ■ 月が天王星を隠す 国立天文台によると、月食は、南西諸島では部分食の始まり時点での月の高度がまだ低いものの、多くの地域で月の高度がある程度高くなる時間帯に皆既食となり、観察しやすいとしている。 月が欠け始めるのは18時9分からで、19時16分に皆既食となる。皆既となった月は「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる、赤黒い色に見える。皆既食は86分間続いて20時42分に終わり、その後は徐々に月は地球の影から抜けて、21時49分に部分食が終わる。食の最大は19時59分。進行はどこで見ても同じ。 月食の最中に、小笠原諸島を除く日本のほとんどの場所で月が天王星を隠す「天王星食」が起こる。天王星は約6等級で、薄い青色に見える。東京での潜入開始は20時40分53秒、出現開始は21時22分20秒。 天王星は非常に条件の良い空でも肉眼で見える限界の明るさであることから、観察する場合は双眼鏡や望遠鏡などを使うことを推奨。普段の満月のすぐ近くでは圧倒的な明るさに負けてしまうが、多くの地域では天王星の潜入時に月が皆既食中で暗いため、見つけやすいという。

(出典:Impress Watch)                


(出典 毎日新聞)

皆既月食の「皆既」とは何か


 今日、2022年11月8日、日本で皆既月食が見られる。この「皆既」とはいったいどんな意味なのだろうか。

 今日午後から夜の天気は全国的にほぼ晴れだ。そして、今日は18時過ぎぐらいから22時前まで、月が地球の影になって太陽の光がさえぎられる月食が見られる。

 日食、月食の「食(eclipse)」とは、天体が別の天体によって隠される現象のことで、2種類の食がある。一つは、ある天体が直接、別の天体を隠す掩蔽で日食がこれにあたる。もう一つは影による食で、こちらは月食だ。また、以前は食を「蝕」と書くこともあった。

 月食は地球の影が月に落ちる、つまり地球が太陽の光をさえぎるため、ちょうど太陽と月の間に地球が位置することが必要となる。そのため月食が起きるのは満月の場合だが、満月の場合に必ず月食が起きるわけではないのは月の軌道が約5度傾いているからだ。

 そのため、ちょうど満月の場合に、太陽、地球、月が直線に並ぶことは非常にまれな現象となり、日食より月食のほうが珍しいということになる。また、国立天文台によると、今回の月食では、月が天王星を隠す天王星食(掩蔽)という惑星食も起きるという。

 つまり、太陽、地球、月、天王星が直線に並ぶわけで、これはまさに天文学的に珍しい現象で、前回に皆既月食中に惑星食が起きたのは戦国時代の1580年7月26日の土星食(パラオ周辺では天王星食も)、次回に起きるのは2344年7月26日の土星食だそうだ。


 人類は古代から日食や月食の現象を観測し、その予知も試みてきた。日本では斉明天皇の時代(西暦660年)に水時計(漏刻)を作ったが、これは中国の律令制を導入し、絶対時間(定時法)を用いて日食や月食を予測するためだったと考えられている(※1)。

 ところで、この皆既月食の「皆既(皆既食)」という言葉はどんな意味なのだろうか。皆は「すべて」という意味だが、既は「すでに」という意味のほかに「尽きる」とか「食べ尽くす」という意味もあり、これは食べ物を持った器(へん)と食べ飽きるという旡(つくり)からきている(新字源より)。

 今回の月食は、地球の影によって月全体が隠される皆既月食だ。月食には、皆既月食のほか、月の一部分だけの部分月食、地球の影の周辺部(半影)に隠れる半影月食がある。

 また、皆既月食中の月は全く見えなくなるわけではなく、赤黒い赤銅色になる。これは、夕日が赤いように、地球の大気によって太陽光の波長が分けられ、波長の長い赤い色が月に届くからだ。

※1-1:服部英雄、「中世の時間─定時法・不定時法および常香盤について」、科研ニューズレター、2007

※1-2:谷川清隆、相馬充、「七世紀の日本天文学」、国立天文台報、2008

(出典:石田雅彦)